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職人の技

勇建の誇る「職人仕事」はどうやって生まれるのでしょう?


職人の手と心を尽くした「家づくりのいろは」をご紹介します。

一、親方と弟子

二、大工はじめ

三、木ずり壁

四、土佐漆喰

五、職人の目利き

六、造作家具

七、タイル貼り

八、道具の手入れ

一、

親方と弟子

一人で修行をして一人で職人になることよりも、師弟関係の中で職人を育てる上げる方がはるかに難しいものです。


親方にとって弟子は本物の家族のような存在で、一番に考える事は弟子の健康と安全、次に仕事の内容です。


親方と弟子の間に信頼関係があってこそ、施主様へ家づくりの心遣いが届くと考えております。


親方が心を尽くして弟子を育てる事で、善い現場が生まれます。


善い現場には、善い職人が集まり、そこにまた品質を宿した家が生まれます。


職人を育てることが、勇建の家づくりの幹となっていきます。

二、

大工はじめ

さあ、家づくりの始まりです!


建築業界では家づくりの順番で職人の位が分けられており、左官職人は大工よりも下と位置付けられています。


それは、大工が壁の基礎を作り、壁があってこそ左官職人が漆喰を塗ることができるから。


京都では昔から家をよくするのは「一に左官 二に建具 三に畳」と言われますが、大工が作る家を引き立たせるのが左官やその他の職人の仕事です。


自然素材を使った伝統的な家作りは、職人同士の繋がりから生まれる建築なのです。

三、

木ずりの壁

「木ずり」とは、木材を格子状に組んだ壁を塗る前の下地の呼び名です。


「木ずり」は世界中にある工法の一つで、欧米でも木ずり下地に砂漆喰を塗っていた時代が長くあります。


壁を作る方法は幾多とありますが、2000 件以上の壁作りの仕事に携わってきた勇建は、愛知県にあるほとんどの建築工法を見てきたと言っても過言ではありません。


様々な経験を積んだ上で、勇建が考案したのが「木ずりパネル」を使った YSP 工法です。


日本では古くから壁の下地として、竹を紐で縛って格子状に組んだものを使ってきましたが、
勇建では奈良産の吉野杉を切り出しパネル状にした「木ずりパネル」を使用しています。


大学での破壊試験の結果、日本の建築基準法の中で「デザイン、断熱性、耐震性」を総合的に考えると、
木ずりパネルを使った YSP 工法が一番であるという答えに行き着きました。

四、

土佐漆喰

勇建の親方が修行を始めた頃に出会った土佐漆喰、初めて見た時にまずはその色の美しさに魅せられました。


高知県特有の土佐漆喰は、一般的な漆喰とは違い施工直後は黄味が強く、数年をかけて徐々に柔らかな白色に変化していきます。


親方と弟子の間に信頼関係があってこそ、施主様へ家づくりの心遣いが届くと考えております。


過酷な自然環境の中で作り出されたその配合はのりを含まず、ワラスサを発酵することで粘性を出すので、
厚塗りで仕上げられ耐久性の強い壁が仕上がります。


勇建の土佐漆喰は、親方が四国に赴き自分の足で情報を集め、たくさんの現場で学んだ試行錯誤の結果、
一番美しい色合いと仕上がりを導き出した調合です。


漆喰が硬化する時に強アルカリから中性に変化し、消臭や殺菌の効果が得られるのですが、
勇建の土佐漆喰は30年以上かけてゆっくり硬くなるので、効果が大変長持ちするのが特徴です。

五、

職人の目利き

勇建では、構造材は奈良と岐阜の東濃産、造作材は浜松の天竜杉を使っております。


素材の目利きでは物の本質を見定める審美眼が試されますが、勇建の職人は時間をかけてじっ くりと目利きをして行きます。


木材を選ぶ時は材質の良し悪しだけではなく、山と携わる「人」を見る事が欠かせません。


まず、どのような場所でどのような人が作っているかを見に行くところから始まり、
納得のいくまで使い続けることで、はじめて素材を活かす仕事ができるのです。


人が山を活かす事で木が育まれ、その木材に職人が仕事を施し、最高の家が出来上がる、
勇建の職人が目利きするのは「三方よし」の素材です。

六、

造作家具

家具に求めることは、美しさはもちろんですが、機能的であることが大切です。


工業製品の家具は場所に合わせて気軽に選べますが、スペースやイメージにぴったり合う家具は見つかりにくいものです。


その点、造作家具ですと用途とサイズに合わせて職人が作り上げるので、使い勝手はもちろん、住宅に溶け込む美しい仕上がりとなります。


勇建の職人が手間をかけて作り上げる造作家具は、ニーズに合わせた機能美のある生活をお届けします。

七、

タイル張り

タイル張りは一枚一枚目地とのバランスを見極めて張っていく作業で、職人の技量が試されます。


勇建にはタイルを張ることのできる職人が4人いますが、その技術の高さから職人を指定される 建築家の方もいるほどです。


木や漆喰といった自然素材で建てる家は、タイルや石のような異素材を組み込む事で、家の顔と なる部分を作りながら、耐久性を上げることができます。


とくに水回りは、毎日使うからこそ清潔で長持ちする空間であってほしいものです。


キッチン・洗面台・お風呂などで寒さなどにも対応できる、
用途に合わせた素材選びのご提案をさせていただきます。

八、

道具の手入れ

勇建の親方が使うコテは、壁の材料で使っている小原村の砂、豊田の土にあった金質を選んで、 親方の塗り方に合うように特注で作って貰ったものです。


左官のコテは新品では使い辛く、職人は裏側を適度に減らしながらコテを自分なりに使い良く育てていく為、手入れを怠りません。


仕上げコテは 100 年以上使うことが出来るように作られており、年数を重ねるごとに金質が変化し手に馴染んでいきます。


勇建の家づくりには、大切に手入れをしながら 100 年かけて育てる道具のように、


100 年先でも住まえる家であってほしいという職人の思いが込められています。